2010年01月
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◆2010年01月28日(Thu)◆
『Apple、iPadを発表』
Appleが電子書籍端末にも使えるタブレットPC「iPad」を発表しました。

これ以外にも各社から色々な端末や配信システムが出てきてて、いよいよ今後ペーパーレス時代が到来しそうです。
24時間ダウンロードによって、いつでも、どのようなマンガも瞬時に読めるようになるのでしょう。
マンガ家はこれから携帯も含め、こういう色々な電子端末で読めるようマンガを考慮して制作することになるかもしれません。
今後ますますデジタルコミックが普及していきそうです。
ただこの端末、Adobe Flashが動かないという情報もあり、少し心配。

また、マンガだけでなく最新の新聞がどこにいようと読めたり、学校で使う山のような教科書や参考書、図書館の本の閲覧などもこれ一台持っていれば足りるようになったり、また図書館で読みたい本がすでに借りられていた場合、返却待ちする必要もなくなり、(そもそも人によっては図書館というものがいらなくなる)読みたい新刊を買いに本屋に出向いたらその本の在庫がなかったりという、場所によっての入手困難な本がなくなり、それによって情報の地域格差もなくなる、という夢のような端末となるのでしょうか。

書き手の都合になりますが、電子出版は在庫という問題をどこも考えなくてすむ流通配信のまったく新しい革命的概念なので、音楽配信同様に本を置く物理的面積というものが必要なくなり、版元の在庫や書店での棚の取り合いもなくなり、これによって本の絶版という問題もなくなります。それは本の執筆を生活の糧とする者にとって今まで死活問題だった訳だから、ぜひ早く普及して欲しいと願うものです。
しかし、全く新たなメディアなので、新たなインターフェイスが必要となり、それが紙の使い心地に並び越える事ができるかが、課題となりそうです。

マンガの制作方法も今後、雑誌オンリー、携帯オンリーという描き方から、雑誌(紙)、携帯、iPadなどの各電子書籍端末、ネットのプラウザでの表示(PDFとか?)、フラッシュ・ムービー方式など多様な媒体で同時に転用、流用可能な方法をきちんと考慮しながら制作していく事があとあと良いかな、と思いますね。
ひとつのメディアの固定観念だけに固執せずに。
で、雑誌の原稿料、携帯の原稿料、各電子書籍端末などの原稿料を個別に頂けたら、それを合わせて一本のマンガの総制作予算とすることで今まで出来なかった規模の物が作れる可能性が出て来る訳です。
たとえば、吹き出しのセリフを声優さんにアフレコしてもらうとかも可能になりますよ!
マンガのオリジナル・テーマソング(アニメのように主題歌)を入れる事も可能になります。
当然、絵はフルカラー彩色出来るだろうし。
こういう夢を持ってマンガを描きたいです。

私も「きまぐれオレンジ★ロード」や「せさみ★すとりーと」などの新作を今度描くなら、今こそデジタルでまた再チャレンジできたらなー!、と思っております。
(この☆って黒なのか白なのか、という議論があるようですが、いったいどっちなの?
わかんねー! 笑)

ps
膨大な紙の生産で失われる森林を守るためにもね!
しかし、雑誌掲載有りだと、そこが・・・

電子書籍後進…日本にも「iPad」の衝撃
http://sankei.jp.msn.com/economy/business/100128/biz1001281948039-n1.htm

http://www.apple.com/jp/ipad/


まつもと泉


 

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