2010年03月
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◆2010年03月07日(Sun)◆
『脳せき髄液減少症 学会が認定』
3月6日のNHKニュースより


「学会内でも『そんな症例はないのでは』と言っていた医師も少なからずいる。」

「交通事故で髄液が漏れることがあるともっと多くの医師に認識してもらいたい。」

http://www3.nhk.or.jp/news/k10013032891000.html

日本脳神経外傷学会が、交通事故の後遺症として病気の存在を認めたという驚くべきニュース。
とうとう認められましたね。
学会として初めて事故の後遺症だと認定とは、遅すぎる気もしますが「そんな病気などない」と言われてきたこの病気の大きなターニングポイントです。
まずは、病気として認定を受けることが大切です。
多くの患者の方々の切実な訴えがようやく行政に届いたのだと思います。

ただ、この学会の発言で気になるのは「きわめてまれだが起きる」です。

「日本脳神経外傷学会が、事故の後遺症としてきわめてまれだが起きると認め〜
日本脳神経外傷学会が各地の病院から患者23人のデータを取り寄せ検討したところ、4人について事故の後遺症だと認定し、残りの19人については、別の原因が疑われるとしている」という下りがひっかかります。
では別の原因とは何か、ですが、この学会の基準で診断された場合今後「脳脊髄液減少症ではない」とされた患者の方は「別な病気」と言って追い返され、また病院をたらい回しにされる事になるのでしょうか。
ごくまれ、という事はさすがに無いのではないかと思えます。
なぜならこの治療を行なう実績ある有名病院が、今も診断治療を望む患者の方々が押し寄せて何ヶ月後まで予約で一杯になっているのです。
これらの患者の方々は、まれな数では決してなく、ブラッドパッチ療法により改善されているという医師の証言があるので、日本脳神経外傷学会はデータを検討とありますが、患者を診断治療したデータを実際に検討しているのか、知りたいです。

また、このところのネットでの行政の情報をまとめると(間違ってなければ)
2012年に脳脊髄液減少症ブラッドパッチ療法の保険適用を実施するため、先日、長妻厚生労働大臣は検討すると発言した(大臣からの諮問に保険適応を審議する機関である「中央社会保険医療協議会」などが応じ返答する)とのことですね。
脳脊髄液減少症に対し積極的な厚労省のトップ発言に期待したいです。

いずれにせよ、最近の脳脊髄液減少症をめぐる行政や医療機関の動きは大変活発で、それによって新聞、テレビの報道も大きく扱われており、引き続き注意深く見守る必要があります。


まつもと泉


 

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